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「親の愛情」次第で脳の成長は大きく変わる

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「親の愛情」次第で脳の成長は大きく変わる

【未来型人材に“自ら育つ”早期教育特集】(3)失敗を受け入れることで子どもは安心してチャレンジできる

 グローバル社会が叫ばれて久しく、AIが注目を集める現代。子どもたちが大人になるころに必要とされる能力は、親の世代とは全く異なるといわれています。足元を見れば2020年の教育改革も迫る中、「わが子が将来活躍できるようにするには、今、何をすればいいのだろうか?」と悩むパパ・ママも多いことでしょう。世の中には情報があふれ、身近な人の話を聞いて「○歳までにあれをしなければ!」と焦燥感に駆られることもあるかもしれません。

 以前、日経DUALでは「“教えない”早期教育」という特集を掲載し、大きな反響を呼びました。今回はその第2弾として、大事なわが子を未来に役立つ人材に育てるために大切なことは何か、未就学児の段階で親が本来心がけるべきことは何かということに迫ります。キーワードは「遺伝と環境」「親の愛情」「幼児期の教育」「睡眠」「運動あそび」。それぞれの切り口から、「本当に必要な乳幼児教育」の在り方について考えていきます。

 第3回は英語の幼稚園型プリスクールを開校し、3歳から6歳までの子どもの英語教育とモンテッソーリ教育に基づいた幼児教育を専門とする平川裕貴さんに、親の愛情が子どもの将来に与える影響や、それをふまえた親の関わり方について話を伺いました。

【未来型人材に“自ら育つ”早期教育特集】
第1回 本当に効果ある早期教育は? 子どもは遊びから学ぶ
第2回 子どもの能力は遺伝と環境の“掛け算”で決まる
第3回 「親の愛情」次第で脳の成長は大きく変わる ←今回はココ
第4回 グローバルで通用する能力「6Cs」を育む幼児教育
第5回 睡眠第一で医学部合格 “後伸び”する子の育て方
第6回 脳を“超回復”させる最強のメソッド「運動あそび」

親の役目は「引っ張る」より「押し上げる」

 押し寄せるグローバル化の波は、加速こそすれ停滞することはもはやないでしょう。2020年からは、現在小学5・6年生から必修となっている「外国語活動」が3・4年生から必修になり、5・6年生では教科になります。しかし、グローバル社会に必要な能力とは、果たして英語力だけでいいのでしょうか?

 「グローバルな社会とは、様々な国の異なる価値観を持った人々と交流していく社会です。英語力はもちろん必要ですが、英語が話せるだけなら日本人でなくてもたくさんいます。その中で必要な人材になるためには、日本人でなくては出せないアイデア、考え方を発信できることが求められます。それは、親から子へと受け継がれていく価値観や生活習慣から形作られるものだと思います」

 キャビンアテンダント、外資系英語スクールマネジャーの経験を持ち、日本文化と欧米文化両方の良い点を取り入れた独自の教育法を提唱する平川さんはこう話します。では、グローバル社会で通用する人間にするために、親は子どもにどのように接するべきなのでしょうか?

 「子ども時代はいい人生を歩むための準備期間です。小中学校時代が知識を広げていく時期だとすれば、乳幼児期は人としての土台づくりをする重要な時期。親にはその土台づくりのサポートをし、子どもが社会に出たときに困らないようにするために大切なことを伝えるという役目があります。そのとき、親は子どもを引っ張っていくというイメージよりも、“押し上げていく”という接し方がベストです」

 例えば、子どもが走り出したり、ちょっと高いところに上ったりしたとき、皆さんはどのように声かけをしますか? 「そんなに走ったら転ぶよ!」「危ないからやめなさい!」と言っていないでしょうか?

 「『子どもは何もできないから』と、何でもすぐに助けたり、先回りしたりすると、身体的にも精神的にも痛みを知らない人間になってしまいます。社会は優しい人ばかりではありません。親が何でもやってあげると、社会に出たときにどう振る舞っていいのか分からないまま育ってしまいます」

 同じように、「親がレールを敷いてその上を子どもに進ませようとするのも、子どものためにはなりません」と平川さん。

 「親が子どもを最後まで引っ張っていければいいかもしれませんが、順番からいけば親は先にいなくなります。そのとき、それまで親の言いなりで過ごしてきた子どもは、やはりどうしていいか分からなくなって、社会に適応できなくなってしまうでしょう」

 ワシントン大学の研究グループは、2016年4月25日号のアメリカ科学アカデミー紀要にこんな衝撃的な研究を発表しました。

 「母親から愛情深く、よくサポートされて育てられた子どもは、冷たい態度で育てられた子どもに比べて、脳の成長が2倍以上早い」

<次のページからの内容>
●「良きサポーター」である母親の子どもは海馬の発達がよい
●6歳までの親の関わり方が脳の発達において最重要
●乳児期はとにかく語りかけ&スキンシップで脳を刺激する
●正しく叱ってきちんと褒めることで親の愛情が伝わる
●他の子どもとの関わりの中でその子の特性が見えてくる
●自由におもちゃを使うことで発想力が磨かれる
●失敗したら次にチャレンジしようと思える声かけをする
次ページ 「良きサポーター」である母親の子ども...

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