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リンクトイン日本代表 息子へのスマホ貸与契約書

【新連載】村上 臣/スマホ中毒予防には、上意下達の“ルール”よりも親子対等な「契約書」

 2018年2月、リンクトイン日本代表の村上臣さんが、中1の息子さんとの間で「スマホ貸与契約書」を取り交わしたことが話題となりました。村上さんといえば、ヤフーのモバイル化を成功させた立役者ともいわれる人物です。

 なかでも興味深いのは、 “契約書を交わす”というビジネスライクなやり方が、実は、「息子の興味を引くのに最適だった」という事実です。「子どもとスマホの付き合い方」に頭を悩ませる親も多い中、なぜ、村上さんはあえて「契約書」という形をとったのでしょうか? 多くの親が絶賛したという、契約書の中身と併せて詳しく解説していただきました!

(1) リンクトイン日本代表 息子へのスマホ貸与契約書 ←今回はココ
(2) 日本と海外のプログラミング教育はここが違う!
(3) 会社で初の「産褥期休暇」を申請
(4) 僕がモンテッソーリ教育を選んだ理由
(5) 妻に子どもへの「興味」まで丸投げしていないか?

背伸びしたい年ごろだけに、究極の“大人扱い”で伝えたかった

リンクトイン日本代表の村上臣さん

日経DUAL編集部(以下、――) 親子の約束事で、「契約書を交わす」というやり方はセンセーショナルだと感じました! ただ、実際にはそのインパクト以上に内容の秀逸さに注目が集まり、子どものスマホ問題に悩む親たちから「同じものが欲しい!」という声が相次いだとお聞きしました。

村上さん(以下、敬称略) 友達限定のSNSへの投稿をきっかけに、大きな反響をいただきました。現在は、皆が契約書を使用できるようにライセンスを取得して、誰でも(※)契約書をダウンロードできるように一般公開しています(※商用目的での使用は不可)。

―― そもそも、中学生の息子さんと「契約書」を取り交わそうと思ったきっかけは何だったのですか?

村上 もともと中学受験が終わったら、息子にスマホを買ってあげるという約束をしていたんです。ただ、僕が一番嫌だったのは、彼が“スマホ中毒”になることでした。学校から渡されたパンフレットにも目を通しましたが、肝心の内容がいまいち伝わってこないし、何となく上から目線に思えて。「どうやって息子にスマホの使い方におけるルールを伝えていこうか?」と考えていたんです。

―― そこで、「契約書」という形を思いついたわけですね。

村上 そうです。うちの家庭は、息子を「子ども扱いしない」という方針で、割とフラットな親子関係なんです。親の権力を笠に着ないで、もっと子どもの気持ちに響くやり方はないかと思っていたところ、だったら“究極の大人扱い”として「契約書」を交わしてはどうか、と。

―― なるほど。子どもを親と同等の立場まで引き上げることで、対等に伝えていこうと考えられたのですね。契約書には「甲」や「乙」などの文言もあり、まさに本物さながらです。

村上 僕は企業買収の経験もあるので、こうした書式で契約書を作ることには慣れているんです。ただ、相手が中学生だけに、表現を分かりやすくすることは心がけました。

―― 息子さんは、契約書を読んですぐに理解できましたか?

村上 契約前には、「俺が“甲”で、おまえが“乙”だ」ということ、「大人の世界で口約束は信用できないので、契約をしてハンコを押すんだ」ということなどを、1時間くらいかけて説明しました。息子の反応も、「お! それ、聞いたことがある」みたいな感じで、要は、契約書は儀式的なもので、大切なのはあくまで彼の背伸びしたい気持ちに応えることなんですよね。

―― たまたま、息子さんが興味を持つと思ったのが「契約書」という形だったんですね。

村上 そうなんです。あとは、中学生にもなると親子の会話は必然的に減ってきますから、あえて契約書の形にすることで「親子が会話をするきっかけ」にもなるんじゃないかと思いました。契約書であれば、何度も読み返すタイミングがありますから。

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