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趣味

他者への料理作りで知る「食べ物は命」ということ

食べることは命と命の出会い。子どもに伝えたい食育の原点を体感できるワークショップレポート

思いがこもった料理を、上質な器で食べる意味

 出来あがった料理はそれぞれ、各自の「めぐる」に盛られます。そして、境内の自分の好きな場所で食べます。「屋外で食べることにしたのは、自然の中に身を置き、その食べ物を育んだ自然界と食べ物の命を感じ、自分という自然と重ねてほしいからです」と志村さん。

 漆器で食事をすることで、気持ちはさらに豊かなものになります。上等な漆器だけが持つ、手肌に吸い付くような独特のなめらかな手触り。唇をつけたときの温かくやさしい感触。作ってくれた人を思い、食べ物となった命を頂くのにふさわしいと感じられる器です。おいしいと感じながらも、自然と背筋が伸びる思いが生まれてきます

本堂の縁側で食事をする参加者たち。鍋の近くで立食の人もいた
「じんわり透き通る青菜とサツマイモのあったかおかゆ」というオーダーに応えて出来上がった料理
漆器は熱いものを入れると外側はじんわり温かく、内側は熱々をキープできる

 食後、再び本堂に戻り、志村さんからの提案が一つありました。

 「食事、おいしかったですね。食欲旺盛に食べた後は、少し丁寧に器と向き合う時間を持ちましょう。手元にあるティッシュで、器をきれいに拭いてください。どうぞ、自分の体を拭くような気持ちで丁寧に。ティッシュも大切なものなので、1枚で拭ききれる工夫をしてくださいね。こびりついたものはお茶でゆすぐといいですよ。そしてそのお茶も飲んでしまいましょう」

漆器は丁寧にふくとつやが増す
次ページ 食べ物は命。器は命と命が出会う場所

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