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子育て・教育

偏差値は脳の特性による 無理して上げる必要はない

「元劣等生」の国立大学教授が子育て世代に提言

自然セラピーの第一人者として、多くの人たちに多大な影響を与えている千葉大学環境健康フィールド科学センター副センター長の宮崎良文さん。実はここに至るまでの経歴は、非常にユニークで、なんと子どもの頃は全然勉強ができなかったのだとか。そんな興味深い過去を持っている上、長らく研究者として大学教育にも関わってきていることもあり、偏差値一辺倒になりがちな昨今の教育にも一家言持っておられます。現代の子どもの教育について思うところを語ってもらいました。

宮崎先生の研究チームにインタビューした前回の記事「『近所の公園』が親子の心身の癒やしに確実な効果」はこちら。

編集部(以下、――) 前回の記事の最後で、より健康的な生活を送るためには、感性を磨き、「自分はこれが好き」というのもを自分で判断できるようになることが大事だというお話を伺いました。宮崎先生もご両親から、そのように導かれてきたのでしょうか。

宮崎先生(以下、宮崎) 両親から「こうしなさい」と細かく言われることはなかったのですが、幼稚園の頃から「判断は大事だよ」とよく言われていたことは、今でも覚えています。勉強に関して何か言われたことはありませんね。

 今、私が研究者でいるのは、すべて成りゆきです(笑)。私は子どもの頃、全然勉強できなかったんですよ。低学年の時は、クラスで一番成績が悪く、5段階の通信簿も「1」や「2」ばかりでした。

―― ええ! 国立大学の教授が子どもの頃、成績が悪かったなんて……にわかに信じがたいです。

宮崎 本当なんです。その頃、テストでも20点以上取ったことはありませんでした。

―― ご両親には怒られたりしなかったのですか?

宮崎 全然(笑)。初めて社会のテストで21点取れたことがあって、うれしくて母に「21点取れたよ!」って見せたんです。そうしたら「すごいねー!」と褒めてくれました。一度も怒られたことはないし、「勉強しろ」と言われたこともありません。親は「できないなら、できなくていい」と思っていたみたいです。

―― 宿題とかもしていなかったんですか?

宮崎 宿題……? していないでしょう(笑)。そもそも宿題なんて、あったのかなあ。全然覚えていないです。

 ただ、テストの出来が悪いという理由で、後ろによく立たされていて、今の時代でそれはあり得ないでしょうけど、できない子というレッテルを張られて。それは「嫌だなあ」とは思っていました。その気持ちは、よく覚えています。

 今思うと、質問に回答するというテストの基本的なシステムを理解していなかったんです。だから適当に選んだりしていると0点から10点くらいになるんでしょうね(笑)。

 ようやく小学校3年生くらいでそのシステムを理解できて、普通の子になっていきました。その頃、引っ越しをしたのですが、転校によって、「クラスで一番できない子と思われている」ということを、自分の中でリセットできたのも、よかったのかもしれません。

転校して「一番できない子と思われている」ことを自分の中でリセットできたため、勉強ができるようになった。写真はイメージ

―― そこから、研究者への道が開けていったのですか?

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