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カネカの件で露呈した、男性育休取得が進まない理由

いまだ6.16%に低迷する男性の育休取得率。制度についての認識不足と職場の無理解が原因か

ママやパパだけでなく、すべての人が働きやすい職場に

 男性の育休取得は、会社にすべてをささげてきた世代にとっては理解に苦しむものかもしれない。また独身だったり、子どもがいない夫婦だったりした場合には、育休を取った人の仕事のしわ寄せがきていると内心不満に思っている人もいるだろう。しかし、「目指すべきなのはパパやママだけが働きやすい職場ではなく、すべての人が働きやすい職場を作ること。そして、その職場を作るのは会社だけでなく私たち自身」と林田さんは続ける。

 「育児中や介護中の人には配慮が必要だけれども、それ以外の人には何の配慮もない、というのは不公平な話です。育児以外にも、自分の人生を充実させるために時間や休暇が必要という人はたくさんいます。そうした人たちへの配慮もあって初めてお互い助け合おうという空気が醸成されるのです。一方的に負担や理解を求めるのではなく、すべての人が互いに配慮しながら働ける。そんな職場環境を、会社任せではなく、一緒に作ってほしいと思います」

 職場では、家庭と仕事のバランスをうまく取って働きたい人、趣味や仕事以外の活動を充実させたい人、もっと仕事をしたい人、様々な人が共に働いているはず。お互いの自己実現を支援し、配慮し合いながら、会社全体を盛り上げ、前に進んでいく。みんながウィンウィンになれるような、そんな方向に進んでいけば、今回のような件はなくなっていくのではないだろうか。

取材・文/日経DUAL編集部 田中裕康 イメージカット/PIXTA

林田香織
林田香織 wonderLife LLP 代表、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事、NPO法人コヂカラ・ニッポン理事。研修講師として、子育てと仕事の両立や夫婦関係に悩むママ&パパをサポートする両立支援を行う。アメリカでの語学教師の経験と、専門である家族社会学のデータ分析に基づいたロジカルでインタラクティブな講義が男性にも好評。九州男児の夫、大学生、高校生、小学生の3人の息子との5人家族。お茶の水女子大学大学院修士(家族社会学)、米国Brigham Young University修士(言語教育学)。
坂口香澄
坂口香澄 弁護士。新宿・赤坂・浜松町・大阪・神戸・福岡に拠点を持つ「弁護士法人・響」所属。子どもの権利委員会所属。交通事故・債務整理・離婚問題・遺産相続などの一般的な事件から、労働問題、行政問題、刑事事件など、生活で生じる幅広い分野の案件を扱っている。テレビや新聞、雑誌などメディア出演も多数。FM NACK5「島田秀平と坂口香澄のこんな法律知っ手相」にレギュラー出演中。

連載バックナンバー

なぜ進まない? 男性育休

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