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[PR]国際社会で活躍するために「英語は、英語で理解する」

子育て・教育

 東京府立第一高等女学校(現:東京都立白鷗高等学校)の同窓会・鷗友会によって、同校の校長を務めた市川源三を初代校長に招き、1953年に創設された鷗友学園。女性教育の先駆者として仰がれた市川源三は、「良妻賢母」が女子教育の主流とされた時代に、「女性である前にまず一人の人間であれ」「社会の中で自分の能力を最大限発揮して活躍する女性になれ」と提唱した。その理念を受け継ぎ、同学園は創設以来、国際社会で活躍する女性の育成を目指した女子教育を実践し続けている。

入学と同時に始まる、オールイングリッシュの英語授業

 2020年度から実施される新しい学習指導要領により、中学校の英語教育で導入される「オールイングリッシュ」の授業。それをすでに15年前から導入しているのが鷗友学園女子中学高等学校だ。

意見交換や対話などグループワーク中心で進められる英語の授業。「ヒントとなるキーワードを黒板に挙げておき、生徒はそれらをアレンジしながら会話につなげていきます」とカール先生

 同校の英語授業では、入学直後の中1の授業でも、ネイティブの教師はもちろん、日本人教諭も、日本語は一切話さない。「コミュニケーションツールとして英語を使いこなすためには、〝日本語を介さずに英語を英語で理解する〟ことが何より大切だからです」と話すのは、マイケル・カール先生だ。

 帰国子女の受け入れに積極的なことでも知られる同校であるが、多くの生徒は中学に入ってから本格的に英語を学ぶ。当然のことながら、4月の授業では、挨拶から指示、説明まですべてを英語で行う授業に、「戸惑いと多少の不安はあると思います」と、カール先生は言う。

 だからこそ、最初は、「絵本、しかも1ページに1単語しか書いていないものからスタートします」と、英語科の兵後菜種先生は説明する。生徒たちは、アルファベットの書き方から練習します。英語圏の子どもが「国語(公用語)を学ぶ」ように英語に触れていき、イギリスの小学校で教科書として使われている「Oxford Reading Tree」を教材にして “英語を英語で習得”していく。

 また授業中、ペアやグループでやりとりやディスカッションを英語で行い、その結果を英語で発表するというスタイルが何度も繰り返される。「3〜5分間という短い制限時間で意見交換を終えなくてはならないので、躊躇している暇はありません。ひたすら英語で考え、英語で発言しなければ授業が進みません。他者の意見を理解しようと真剣になるので、おのずとリスニング力も鍛えられます」(カール先生)

 「すぐにクラスメートと打ち解けられる」ことを目的に、本校では中1のみが1クラス約30名程度の少人数編成(中2からは40名)となっている。さらに、3日に1度は席替えを行い、〝誰とでもすぐに話せる人間関係〟を構築できるような工夫もしている。「その効果は絶大で、『はい、隣同士で話して』と言うだけで、すぐに意見交換が始まります」と兵後先生。また、他教科でも生徒が主体的・協働的に学ぶことのできるアクティブ・ラーニング型の授業を積極的に導入していることも見逃せない。学園生活全般のなかで、生徒たちは自分の考えを述べたり、クラスメートの意見に耳を傾けたりする力を養っているのだ。

 もう一つの特徴は、1冊でも多くの洋書を読む「多読」に力を入れている点だ。リーディングの授業では、後半20分が〝Free reading 〟に充てられている。先生が教室に運び込むバスケット3箱分の洋書の中から、各自のレベルにあった本を好きに選んで読むのだが、「生徒たちはとても楽しみにしていて、バスケットを開くと、『わあっ』と一斉に本を選びに集まります」と兵後先生は話す。授業以外でも、LL教室には1万8千冊の洋書がそろえられていて、そこから自由に借りることも可能。 “中学3年間で100万語を読む”という目標を達成する生徒も非常に多いという。

LL教室の洋書には、レベルごとに色分けされたシールが貼られているので、自分に合った本が選べます

 さらに中3からは、内容を考えながら読む「精読」へとステップアップする。題材として与えられたノンフィクションや文学的作品を全員で読み、その内容について議論する場を持つのだ。また、外国人講師を招いてディベートの基本的なルールや情報収集の手法を学ぶ「ディベート講習会」にも、高校生に交じって参加できるようになる。

世界の人と意見交換する場としての、国際交流プログラム

 同校では、英語を実践するためのグローバル教育にも力を入れている。その一つが、毎年7月に開催される韓国・韓亜(ハナ)高校主催の国際シンポジウムだ。韓国や中国、タイ、日本といった東アジアの高校生約260名が集う大会に、同校は2012年から日本の女子校としては唯一招待されている。

国際シンポジウムでは、プレゼンテーション(写真)とポスターセッションのグループに分かれ、自分たちの考えを発表します

 高1・高2生を対象とした9名の枠に例年30数名の応募があり、志望動機をまとめたレポート審査や面接を経て選抜される。今年度の参加者3人の志望動機を聞くと、「韓国の文化に興味があった」「昨年参加した友人の体験を聞いて」などと多少の違いはあるものの、「英語を使って、海外の学生と意見交換を行うプログラムだから挑戦したかった」と一様の答えがかえってきた。大会のメインの催しが環境や教育問題についてプレゼンテーションやディスカッションを行う討論会だと聞き、生徒たちの意気込みが納得できる。今年のテーマは「The ethical use of AI(AIの倫理的使用)」。自分たちでテーマを決め、リサーチ、取材、パワーポイントを使ったプレゼン用資料の作成などといった準備を3か月かけて仕上げるのだ。

 日本語でも理解が難しい資料や文献を英語で読めるのは、多読で鍛えた読解力があってこそ。それでも実際に参加してみると例年、外国の、しかも英語を母国語としないアジアの高校生の高いレベルに打ちのめされるという。「実力を知ることも大切なこと。その悔しさが “英語をもっと学ぶ”意義へとつながることを、私たちは実感しているからです。リサーチ段階では海外の企業と交渉することもあり、メールや礼状の書き方など、英語におけるビジネスマナーを意識するきっかけにもなる。将来、国際社会で活躍することを視野に入れると、得るものは非常に大きいと思います」(カール先生)。

チョート校サマースクールでは、学校の寮に宿泊しながら、各国から集まった 高校生と交流を広げます

 ほかにも、アメリカの名門女子大学の学生をファシリテーターに迎え、英語で意見を出し合い、発表につなげる「エンパワ―メントプログラム」をはじめ、アメリカにある学校の寮に宿泊して、米国および各国から集まった高校生と交流を広げる「チョート校サマースクール」、アメリカの名門イェール大学のキャンパスで、現地語学学校での授業や、イェール大学、ハーバード大学、 マサチューセッツ工科大学などの学生との交流やディスカッションが経験できる「イェール大学研修」などが設けられている。〝意見交流の場〟としてのプログラムが充実している点は、同校の海外交流プログラムの大きな特徴だ。

 「語学力を磨く、英語へのモチベーションを高めることが目的の渡航なら、わざわざ学校が用意しなくてもいい。本校の国際交流プログラムは〝英語を使って何をしてくるか〟ということに重点を置いています。英語の発信力を養ってからでないと、行く意味がないのです」とカール先生。そのため、対象となるのは高校1年と2年生に絞られるが、「中3ごろになると、早くも〝英語を使って腕試しがしたい〟という欲求が高まってくるのがわかります(笑)。どのプログラムにも、 参加者たちは“満を持して”の意気込みで申し込んできます」(カール先生)

イギリスの名門女子校チェルトナム・レディース・カレッジの寮に泊り、同校の教員による授業を受ける「チェルトナム・レディース・カレッジ研修」。英国の文化・歴史・文学などを学ぶ15 日間のプログラム

 国際社会で必要とされる語学力・思考力・表現力・協働力を高める同校の取り組みは、そのままグローバル社会を牽引していくリーダーの資質につながるといえそうだ。

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