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子育て・教育

急性中耳炎は耳を痛がる、触るがサイン 治療法は?

気付かないままだと言葉や発音に問題が出ることも。完治するまで通院を

 保育園に通っていると、子どもは季節を問わず風邪をもらってきますね。「鼻風邪だと思っていたら、急性中耳炎にもなっていた」という経験をした家庭も多いでしょう。風邪を引くと急性中耳炎になりやすいのはなぜか、子どもにどんな様子があったら受診すればいいのかなどについて、千葉市花見川区幕張本郷にあるアリス耳鼻咽喉科院長の工藤典代先生に教えてもらいました。

24カ月以下の乳幼児は急性中耳炎になりやすい

 耳の中は、外側から鼓膜までの外耳、鼓膜の奥の部分である中耳、一番奥で三半規管などがある内耳の3つに分かれています。中耳炎はこのうちの中耳に異常が起こる病気で、中耳に炎症が起こる「急性中耳炎」と、耳管や中耳の粘膜からにじみ出た液が中耳にたまる「滲出性中耳炎」の2種類があります

 急性中耳炎も滲出性中耳炎も子どもにはよく見られます。アリス耳鼻咽喉科院長の工藤典代先生は「急性中耳炎にかかる子どもは、秋から冬を越して、翌年5~6月くらいまで多くなります」と話します。

 「特に急性中耳炎にかかりやすいのは、24カ月以下の乳幼児です。それには、3つの理由があります。まず1つは、耳管の機能が弱く、ウイルスや菌が鼻から耳に入りやすいこと。2つ目は免疫力が弱く、炎症を起こしやすいこと。3つ目は保育園や幼稚園で薬が効きにくい耐性菌をもらいやすいことです」

 保育園や幼稚園に初めて入園した子は、他の子どもから耐性菌をもらい、まず鼻水が出ます。そして1~2週間後に急性中耳炎を起こし、免疫力が弱いために治療してもまたぶり返すということを繰り返すため、風邪が多い秋~冬だけでなく春にも多いのだといいます。

 そもそも、風邪から急性中耳炎になるのはなぜなのでしょうか?

 「風邪はウイルス感染による病気です。ウイルスに感染すると、喉や鼻の粘膜が弱り、鼻水が出ます。鼻にはもともと様々な常在菌がいますが、それが鼻水に含まれて鼻の奥から中耳につながる耳管を通って侵入することで、中耳炎になるのです」

 中耳炎になると、鼻水や微熱(高くても38度ぐらい)、鼓膜の内側に膿がたまるために耳が痛くなるなどの症状が出て、ひどくなると膿が破れて耳だれが出てきます

 しかし、耳の中が腫れているかどうかは見た目では分かりませんし、乳幼児の場合は痛みを訴えることもできません。鼻水が出たり、熱が出たりしているだけで、親が「中耳炎かも?」と気づくのは難しいことです。しばらく鼻水が続いていても、共働き家庭ではなかなかこまめに受診することもできません。

 いったい、子どものどんな様子を見たら受診するべきなのでしょうか?

 「まず、『鼻水が出たら急性中耳炎にもなっているかも』と思いましょう。また、きちんと症状を伝えられない乳幼児が出す分かりやすいサインとしては、耳を気にして触っている、何となく機嫌が悪い、夜寝たと思ったらまた起きる、なかなか寝付かないなどがあります。こうしたサインがあったら急性中耳炎だと考えて、耳鼻科を受診したほうがよいでしょう」

 「耳を触るのは痛かったり、何となくぼわーんとするなど、耳が変な感じがするためです。耳を触る以外に、頭を振ったりすることもあります。機嫌が悪かったり、夜寝られないのも、熱や痛みがあるせいです。痛みがあるのはかなり重症なので、そのうちに鼓膜が破れて耳だれが出てきます。鼓膜が破れるときにはかなり痛み、大声で泣くため、わかると思います」

●子どもが出すサイン
・耳を触る、頭を振る
・機嫌が悪い、グズる
・ぐっすり眠れない、なかなか寝付けない

●中耳炎の症状
・鼻水が出る
・微熱から38度ぐらいの熱が出ることもある
・鼓膜の内側に膿がたまって腫れ、痛む
・耳だれが出る

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