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子育て・教育

落合陽一、梶取弘昌 プログラミングは重要じゃない

学校は放っておくと工業製品的人間を大量生産する場所になる

日本の教育のほとんどは工業製品を作る教育になってしまっている

 では今後の子どもたちは、どのような体験をしていったらいいのでしょうか。親は何をするべきなのでしょうか。

 今の日本の教育のほとんどは、“工業製品を作る教育”になってしまっていると感じています。ある意味、国を支配しやすくするための、機械的人類を大量に作る教育。ではどうしたらいいのかと言えば、良いものは良いと分かる感性を育てることだと思うんですね。例えば、スーパーやコンビニで安く手に入る、濃縮還元のオレンジジュースしか飲んだことがない人は、搾りたてのフレッシュオレンジジュースの良さが分からないでしょうし。ヘッドホンでしか音楽を聴いたことがない人に、生のオーケストラの良さを語っても分かってもらえないでしょう。でも、全センサーと全知能を使って良いなと思う体験をすることは、世界の複雑性とシンプル性を理解するうえでとても大切で、グローバルではそれが重要なんですね。こうした体験は、本来は学校教育の中でさせるべきことだと思うのですが、今は、そうはなっていません。ですから、これからの子どもたちにはそうした体験をぜひ積んでいってもらいたいと思います」(落合先生)

 「全く同感です。学校は放っておくと工業製品を大量生産するところになりますし、現状では残念ながらそちらの方向に向かっていると思います。でも、それを止めなければならないんです。今の教育は、親にとってはある意味安心かもしれません。でも、安心感を与えることが大事なのかどうか。それでは教育が死んでしまうのではないかと思うんです。よく、自発性を高めるために、どうしたらいいですかと聞かれますが、そのためには自分たちの子どもをよく見て、待つしかないのではないでしょうか。例えば子どもは、男の子は特にですが、寄り道をいっぱいしますよね。でもそれは本人にとっては寄り道ではないんです。何かを観察し、感じ、学んでいる。そこを見極めると、ある時期、その子どもはきっと伸びます。その時期は、小学生のときかもしれないし、大学に入ってからかもしれない。ただ、時期が来るまで待ってあげられる大人が、増えればいいなと思います」(梶取校長)。

(文/山田真弓)

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