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子育て・教育

支援学校生徒「障がい者スポーツのアプリ開発したい」

(下)iPadなどタブレットのシンプルで直感的な操作が児童・生徒にとっての助けに

 筑波大学附属桐が丘特別支援学校で週に一度行われている「ICT同好会」。前回「特別支援学校でのアクティブなプログラミング授業」で紹介したように、Apple社のiPadや、プログラミングアプリ「Swift Playgrounds(スウィフト・プレイグラウンズ)」を使ってのデジタル教育は、想像以上に、アクティブで機知に富んだ楽しい授業でした。筑波大学附属桐が丘特別支援学校では、積極的にiPadを使った授業や、プログラミング授業を取り入れています。その理由は何でしょうか?

 今回は、同校教諭としてICT教育に力を入れている白石利夫先生や、実際にその授業を受けている竹内一真君のお話から、特別支援学校でのICT教育が子どもたちにどんな影響を与えているのかを考えていきます。

障がい者スポーツ「ボッチャ」のアプリを開発したいという思い

 前回、登場してくれた筑波大学附属桐が丘特別支援学校中等部2年の竹内一真君。彼は現在、週に一度の課外授業「ICT同好会」に参加するだけでなく、白石先生と共に2カ月に一度土曜日に開催される筑波大学との共同研究会にも参加しています。

 研究会では、特別支援学校でiPadを使う利点についての研究に協力し、筑波大の学生も訪れアプリ開発の発表をしています。竹内君はそこでも刺激を受け、ある目標を抱えていました。

 それは、「ボッチャを多くの人に紹介し、体験してもらうアプリを作りたい」というもの。

 ボッチャとは、パラリンピックの正式種目にもなっているスポーツで、白いボールをコート内にある赤、青のボールに近づけるカーリングのようなゲーム。四肢障がいや脳性まひ障がいがある人など、ボールを投げる、受けるなどの動作が困難な人でも楽しめる球技です。

 体育の授業でボッチャに取り組み、全国大会にも出場したことがあるほどボッチャの魅力にはまっている竹内君は、このスポーツを多くの人に知ってもらうためのアプリを作りたいという夢を持っているのです。

ボッチャに取り組む竹内君

 「ボッチャはすごく楽しいスポーツですが、まだあまり多くの人には知られていません。だからアプリを作って、ゲームとして体験してもらうことで、誰にでもボッチャの面白さが伝わればいいなと思っているんです」と竹内君。竹内君が熱心にコーディングを学んでいるのも、アプリ開発をするためなのです。中学2年生でアプリ開発、すごい!

 

 「竹内君が考えているのは、ボッチャが体験できるゲームアプリですが、ボッチャは動きがそれほど激しくはありません。アプリ制作においても比較的シンプルなコーディング技術でも、ボールを投げるなどのシステム作りは可能。竹内君ほどのコーディングの上達力があれば、中学部を卒業するまでの1年強の間に、ある程度形にすることは十分可能だと思っています」と白石先生。

 ICT同好会などのクラブ活動を通じて、目標や夢を明確に持つようになった竹内君ですが、白石先生は、彼のようにプログラミング技術が高い生徒でなくても、誰もがICT教育を受ける利点がたくさんあると考えています。

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