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中田敦彦 「良い夫」を脱いだら肩の荷が下りた

世間から「中田はヤバい夫だ…」「あの夫婦、大丈夫?」などと思われてからのほうが、実際のわが家では温かな空気が流れている

 これまでの僕たち夫婦は、「(家族のために)こんなことを頑張っています!」「夫婦関係とは」みたいな取材に僕が答える。妻も夫を立ててくれるようなことをブログで書いたり、テレビで発言したりする。

 良い事例にスポットを当てて語れば語るほど、格好良く伝わりました。周囲は「完璧な夫」「なんて仲のいい、素晴らしい夫婦なんだ」と見てくれます。

 そうやっておしどり夫婦と思われているなかで、家で妻とケンカするじゃないですか。温度差が違いすぎて、むなしくなるんです。「あんなに最高の夫みたいな顔していたのに、全然違うじゃないか…」って

「おしどり夫婦」と思われなくなってお互い楽に

 妻のほうも、フラストレーションがあったんだと思います。周囲には仲のいい夫婦と認識されているけれど、ケンカもするし僕への不満もある。

 ところが、妻は話せない。良い夫婦と思われているから。次第に、「良い夫婦を演じている」ようなストレスがたまっていったのではないでしょうか。

 今のわが家の雰囲気は、かつての状態と真逆です。世間の温度感より、家庭のほうが圧倒的に温かい。大事なのは、家庭がうまくいくこと。世間から最高の家族だと思われているけれど、実際の家族は崩壊している。こっちのほうが悲劇です。

 僕自身に変化も起こりました。

 自分の感情や欲望に正直に、自分と家族をものすごく切り離してみました。子どもと一緒にいても楽しくないし、家族でそう頻繁に旅行したくない! 仕事に熱中して、飲みにも行きたい! と口にもするし、一通りやりました。

 すると、「家に帰りたい」「子どもたちと接したい」という、自分の中から能動的な感情が出てきました。

 妻に対してと同じように、子どもへの接し方も、相手をおもんばかり過ぎていたのかもしれません。子どもが何をすれば楽しいかばかりに気が向いていました。

 合わせてばかりいたから、子どもとの時間が楽しくなかった。デートと似ていますね。相手の好みに合わせてばかりいたら、その人とのデートにわくわくしなくなっていく。

 僕が楽しめることを、子どもとシェアする方法はないかと考えてみるようにしました。例えば、子ども服づくり。今、アパレルのブランドを立ち上げて洋服を作るビジネスをしているんですが、娘が「私と弟の服も作って」と言ってきたんです。それはちょっと楽しそう、と進めています。

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