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管理職の立場捨て再出発 楽しく働く姿を子に見せたい

(下)本当に心から打ち込める仕事を探し中。子どものキャリア形成の基礎となるのは育った家庭

子どもが生まれるまでは、仕事に目いっぱい没頭できた。産休・育休中は、育児に専念することができた。それが……いざ仕事復帰をすると、仕事と育児の両方が日々降り掛かってくる。時間は同じ、一日24時間。どちらも大事、どちらも最優先。そんなとき、皆さんは何を選び、何を諦めているのでしょうか。

バリバリでもゆるゆるでもない働き方のワーママに、リアルな体験、心の内を語ってもらうこのコラムで、今回、ご登場いただくのは、フリーライターのA.N.さん。第一子出産後、育休復帰したものの、ハードな仕事と子育てとの両立は難しく、夫とも不仲に。ママでも働きやすい職場を求め、転職活動を開始しました。下編の今回は、転職後に社内で重用され、重責を担う立場に上るも、フリーランスという新たな道を進むことにした心境について語っていただきました。

(上)「もうおしごとやめて」2歳息子の一言で転職を意識
(下)管理職の立場捨て再出発 楽しく働く姿を子に見せたい ←今回はココ

【今回のワーママ】A.N.さん

年齢:38歳
業種(職種):フリーライター
住まい:東京都渋谷区
子どもの年齢:6歳(男の子)、2歳(女の子)

●仕事と育児をしていくために、私が選んだもの、諦めたもの
選んだもの… 子どもに見せる自分の姿・キャリア教育
諦めたもの… 収入・ポジション

環境を整えて第二子を出産。順風満帆に見えたが……

 転職活動をする中で出合ったのが、ウェブサイトの編集者として働ける会社でした。「ママでも働きやすい」というその一言にひかれ、転職を決意。ママを雇ってくれる会社なんてないだろうと思っていましたが、「悩むより動け」の精神で、動いてみたら、案外あっさりと新たな道が開けました。案ずるより産むやすしです。

 収入面も前職からさほど変わりはなく、結果を出せばきちんと収入が上がっていく点も魅力的でした。

 そして新しい職場は、確かに働きやすかった。子どもが病気のときは、自宅作業をしてもOK。さらに、私が担当した仕事は、紙の雑誌や書籍のような「絶対的な締め切り」が存在しませんでした。パソコンやスマホさえあれば、電車での移動中や病院の待合室でも仕事ができる点も魅力でした。

 やがて夫の会社が軌道に乗り、私も環境を変えて心に余裕が出てきたため、自然と夫婦仲は良好になりました。

 それから第二子を妊娠・出産。36歳のときでした。高齢出産ということもあり、妊娠中は様々なトラブルが発生し、自宅安静や入院が続きました。会社は非常に理解があり、自宅作業ができるときは自宅で、それ以外のときは休業させてくれました。

 子どもを産んでからはすぐに復帰しました。ITの世界は少し休むと付いていけなくなってしまうので、生まれた娘は生後4カ月で保育園に預けました。

 ただ、娘はぜんそく持ちで、過去2回も10日以上の入院を余儀なくされました。そんなときも病室で看病しながらパソコンに向かい……。リモートワークができてしまう環境ゆえ、こんなときもつい働いてしまいます。しかし、子どもが病気のときにそばにいられるのはありがたかった。前職のときは息子がロタウイルスに罹患して入院しましたが、実家の両親に任せっきりでしたから…。

 環境を変えたことで、あの「人生が詰まってしまった」感じからは想像もつかない穏やかな日々が過ぎていきました。息子もとてもうれしそうな笑顔を見せることが増えました。

 しかし、なんだか毎日楽しくない……。自分が生き生きしていないことを感じ始めていました。実は、転職した会社は、ワーママが働きやすいという条件には惹かれましたが、仕事そのものに魅力を感じたわけではなかった。心から打ち込みたいと思える仕事でなかったことが原因でした。

次ページ 気づけば社内の誰より多くの役職を持つ...

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