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街中の「すみだ水族館」 目指すは公園のくつろぎ感

子育て・教育

街中の「すみだ水族館」 目指すは公園のくつろぎ感

すみだ水族館&京都水族館、オリックス水族館社長インタビュー(上)コミュニティ創造へのチャレンジ

街中で海水はどうする? 発想の展開が問題を解決する

 街中に水族館を作る際に、懸念となったのが海水の調達だといいます。水族館は、莫大な海水の入れ替えが必要で、海沿いに作るのが常識だったといいます。でも三坂さんは、街中にコミュニティとしての水族館を作りたいという発想ありきですから、実現できる方法を考えるしかありません。

 「海外には、例えばラスベガスなどの街中や砂漠の中にも水族館はあり、人工海水を使っていました。日本では趣味用に人工海水のキットは販売されていましたが、水族館の規模を賄う事例はなかった。でも実は人工海水を作る仕組みはとてもシンプルで、先入観を取り除いて考えるとそんなに難しいものではなかったのです」

 大量の海水が要るから海沿いではないとダメという既成概念が、そういった技術への着眼、新しい可能性を妨げていたことは、他の仕事にも通じるところがあると話を聞いて感じます。それを打破するには、何かを実現したいという強い思いと、発想の転換が大事なのでしょう。

 かくして100%人工海水を利用し、2012年3月に京都水族館、同5月にすみだ水族館をオープン。ただその際も、業界やメディアからは厳しい声もあったといいいます。

 「うちは特別に大きな展示があったり、珍しい生き物がいたりするわけでありませんから、従来の水族館のイメージからすると、目玉がないという印象だったようです。ただ私の中では『小さな水族館』と思われたら成功しない。『これが水族館??』という驚きや意表を突くことが、成功のカギだと思っていました

 水族館とは何か? 訪れた人が体感する中で考え話題になり、新たなスタイルの水族館としての認知が進む――。三坂さんの狙いは当たり、今や大人気となった、すみだ水族館と京都水族館。後半では人気の理由の裏側と、それを支える取り組みを紹介します。

<関連サイト>
■すみだ水族館 http://www.sumida-aquarium.com/
■京都水族館  http://www.kyoto-aquarium.com/

100%人工海水の東京大水槽(すみだ水族館)
愛らしいペンギンは、すみだ水族館の人気者
村田和子

村田和子

旅行ジャーナリスト。1969年生まれの一児の母。会社勤務を経て、2001年All Aboutスタート時より旅行ガイドに従事。2006年に独立し、子連れ、女性がテーマの旅をメーンに、各種媒体で情報提供・執筆を行う。「旅を通して、人・地域・社会が元気になる」をモットーに、テレビ・ラジオへの出演、講演等、幅広く活動。子どもが9歳のときに親子で47都道府県を制覇。全国各地を子連れで旅をした経験から、旅で親子の絆と生きる力を育む「旅育」を推奨し、「家族deたびいく」を運営。2013年、旅で学ぶヒントをまとめた「親子の旅育メソッド」を発表する。2014年春には「旅育からの中学受験」に親子で挑戦。ブログにてレポート。息子は国立大附属中学に在籍。

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