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現場対応の繁忙部署がチーム全体で働き方改革

ANA【前編】2カ月の育休を取って復帰したら、残業が10分の1に減った

全日本空輸(以下、ANA)。ダイバーシティ&インクルージョンを推進してきた同社では、イクボス養成や男性社員の育児休業も積極的にすすめて、仕事と子育てを両立しやすい環境を整えてきた。前編では育児休業を取得した男性社員に登場いただく。

<ANA取材リポート>
【前編】 現場対応の繁忙部署がチーム全体で働き方改革←今回はココ
【後編】 働き方の選択肢を増やしたANAの秘策

妻の妊娠と同時に上司に育休取得を打診

 男性育休取得率の低さを社内の問題として、取得率を上げるために人事部がいろいろな施策を展開しているANA。育休を取る際のフローやイクメンになるメリットなどを掲載した『ANAイクボス&イクメンHANDBOOK』というオリジナル小冊子を配布したり、男性社員で育休を取得していない場合、上司経由で取得を促進する案内を発信している。男性の育休取得率は1.9%(平成25年度)から、5%(平成28年度)、7.2%(平成29年度)と確実に成果を上げている。

 3歳6カ月と、10カ月の姉妹の父親である石井孝幸さん(36歳)も育休取得者の一人。石井さんが所属するのは、現場で働く整備士をサポートする機体技術部。運航中の航空機において、整備が必要となったときに現場に駆けつける整備士をフォローするため、チームスタッフは交替で365日スタンバイしていなければならない。そのため、4日働き2日休むシフト勤務と、カレンダー通りの勤務が周期ごとに入れ替わる変則的な勤務体制だ。そんな半シフト制の部署で、石井さんは第二子誕生時に2カ月間の育休を取得した。

整備センター機体事業室 機体技術部 原動機運用技術チームの石井孝幸さん
「ANAイクボス&イクメンHANDBOOK」

 「実は当初は育休ではなく、週2日あるいは3日働く短日数労働制度を利用しようと考えていました。しかし、妻が産後、育休の場合にはこの制度が使えないことが分かったため“育休を取ろう”と決意したんです」と石井さん。

 育休取得を決めた理由は、一人目の時よりもつわりが重く、動けない状態が続いていた奥様をサポートするため。上の子の保育園があるため里帰り出産はできず、お互いの実家に手伝いを頼むのも難しい状況だった。妊娠が分かってすぐに、夫婦で膝を詰めて話し合ったという。

 「妻は体調に不安があったようで“育休を取ってもらえたらありがたい”とのことでした。さらに、夫婦の懸念は当時2歳だった長女のこと。転居で保育園を転園したばかりで、夜中に叫んで泣き出すなど精神的に不安定だったので、下の子が産まれてさらに大変になることが予想できました。私が家事全般と長女のフォローをするのがベストという結論になりました」

 石井さんが上司に育休取得の意思を伝えたのは妊娠判明後すぐのこと。かなり早い段階だったのには理由があった。

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