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子どもがインフルエンザかも すぐ受診?様子を見る?

子育て・教育

子どもがインフルエンザかも すぐ受診?様子を見る?

目の前の子どもの様子をよく観察して、受診の必要性を考えてみよう。必要なときはためらわずに受診を

予防接種は重症化を防ぐのに有効

 「行くな」ということではありません。むしろ、「行かなければいけないときは、ためらわずに行く。明らかに症状がいつもと異なる場合や、先天性の疾患がある子などは、迷わずに医療機関へ!」ということです。

 0歳の子でしたが、熱が出てから6時間で帰らぬ姿となってしまった…思い出すだけでつらい、とても痛ましい、悲しいこともありました。悪くなってからの経過があまりにも急速で、決して甘く考えていい病気ではないということは、私も常に頭に入れています。防ぐことができなかったのかと、あらゆる角度から医師などが検証してくださいましたが、死を避けることは非常に難しいものでした。

 『インフルエンザ脳症や心筋炎などは、どんなに早く診断して薬を使っても、なるときには、なってしまいます。たとえ病院にいても命を落とします。どうしようもできないことが、今の医学でももちろん起こります』

 医師による言葉です。防ぎたくても防げない、どれだけ願っても尽くしても届かない命があると知りました

 ある子どもの専門病院で、ある年、インフルエンザ脳症で亡くなってしまった子は10人、そのうち予防接種を受けていたのは1人だけでした(1回のみ接種)。かかった人の数全体を考えると、亡くなってしまうような子はとても少なく、あまりにも悲しいことです。けれども、重症化というのは、こういうことです。

 40度に及ぶ高熱が出て、1~2日、長ければ2~3日つらくて、そしてケロッと治る。私たちはつい、このような経過でも重症だと考えがちです。「予防接種しているのにかかるなんて」「こんなに重いなんて」と。

 しかし、そうではありません。インフルエンザは予防接種を受けていてもかかる場合がありますが、重症化の予防ということを考えると、予防接種を受けることはとても大切なのだと思っています。

 お子さんの様子がいつもと違うときは、ためらわずに受診を! そしてそのとき対応している医師や看護師が疲れきった状態ではなく、できるだけ良い状態で子どもたちを診られるように、目の前の子どもをよく見て、受診が必要かどうかを、ひと呼吸置いて考えてみることが大切なのだと思っています

 受診の必要性に迷うときは、#7119や#8000などの電話相談、日本小児科学会の『こどもの救急』(kodomo-qq.jp)をはじめ、総務省消防庁のアプリ『Q助』などを利用しながら、判断するとよいかと思います。

 子どもが小さければ小さいほど、受診の仕方は難しいと感じるでしょうし、たくさん迷うことでしょう。でも子どものことを見ていくうちに、また病気も経験していくうちに、つかめるようになってくると思います。分からないことは、率直にかかりつけの医師や看護師さんに聞いてみてくださいね。子どもが小さいうちはおろおろしていた私も、だいぶつかめてきました。子どもと一緒に、親も成長できるんだな、と思っています。

(参考リンク)

■子どもの病気 迷わず救急車を呼ぶのはどんなとき?
http://dual.nikkei.co.jp/article/077/92/?P=3

■インフルエンザの検査ってどこまで必要なの?受診の目安は?
http://shiroujournal.jugem.jp/?cid=6

■インフルエンザの流行期に発熱や咳があったときの受診の目安
http://iryo000.web.fc2.com/yamamotoinnfuru2.htm

■急な発熱! 医者に「いつもと違う」を伝えて
http://dual.nikkei.co.jp/article/014/96/

■受診時期は月齢で分けて判断
http://home.k04.itscom.net/hskwcc/si-web/hatsunetsu-1.html

※ 今回の記事は、総合病院の小児科医と都市部・地方両方の小児科医に内容確認をした上で配信しています。

(構成/中島夕子)

阿真 京子

阿真 京子

「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」代表。1974年東京都生まれ。マレーシアの国立大学で日本語講師、外務省外郭団体での国際交流に携わった後、夫と飲食店を経営。長男の病気で救急に駆け込んだことがきっかけで「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」を2007年に立ち上げ、各地で乳幼児を持つ父母向けの講座を開催。厚生労働省の検討会や東京都小児医療協議会などさまざまな会の委員を務めながら、国や自治体が主催するシンポジウムやセミナーで講演を行う。14歳、10歳、8歳、3人の男児の母。

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