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日経DUAL

“子どもの看病”を手放さずに働きたかった

(上)二度目の出産を機に大きくなった「母親である自分」のウェート。正面から向き合い、働き方を模索する

夫婦は共に働き、共に育児や家事をする――。この意識は、ここ何年かでずいぶんと普及したのではないでしょうか。なのに、子育て世代がモヤモヤを抱えたままなのは、取り巻くルールが旧時代のままだから? この連載では、前向きに自分の人生を切り開いている人を紹介します。一人一人の小さな変革でも、社会を変えるうねりになるかもしれません。

今回紹介する浅井有美さんは、フィンテック企業で働く2児のママ。会社の働き方に合わせるのではなく、時短から“業務委託”へと転向したり、「子どもの看病」をアウトソースしない方法を模索したりと、これまで自分にフィットする働き方をフレキシブルに選択してきました。浅井さんの「仕事と育児を両立させる姿」には、DUAL世代の新たな生き方が反映されています。

今回のDUALなヒロイン

 浅井有美(あさい・ありみ)さん。1984年生まれの34歳。夫と3歳の長男、1歳の次男と4人暮らし。リクルートコミュニケーションズでブライダルメディアの制作ディレクターとして働いた後、イベント企画運営会社に転職。プロデューサーとしてサミットやモーターショー等の大型イベントも手掛ける一方、プライベートでは、結婚や出産を経験。1年半の育休を取得して時短勤務で復帰するも、その後は、業務委託を自ら志願。現在は、freee株式会社で広報を担っている。


出産前と同じ“アウトプット”を目指し、働いてきた

 出産を経験するたび、私は、これまで知らなかった新たな自分の一面を知ってきたような気がします。今、戸惑っているのは、二度の出産を経て、自分の中の「母親のウェート」が大きくなっていることです。それによって、私の「働き方」は大きく変わりました。

 長男を妊娠したのは、イベント企画会社に転職して3年目でした。当時は、営業も企画も何でもやるプロデューサーとして、サミットやモーターショーなどの大型プロジェクトにも関わり、仕事中心の生活を送っていました。「あと一山越えたら、もっと仕事が面白くなりそう」。まさに、そんなタイミングでの妊娠・出産でした。

 保活に敗れて1年半後の仕事復帰となりましたが、それからは、限りある時間を有効に使い、出産前以上に成果に固執するようになりました。結果として、生産性や営業成績を上げることができ、時短勤務ではなく、より自分の仕事の成果を実感できる「業務委託」として働くことを選びました。

 今思うと、当時の私は、ある意味「合理的な子育て」ができていたのだと思います。いかに子どもがいないときと同じアウトプットを出すかを重視し、夫に子どもを任せて、それ以前と同じように海外出張もこなしてきました。

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