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母から「無条件でベタ褒め」された経験が自信に

子育て・教育

母から「無条件でベタ褒め」された経験が自信に

NPO法人フローレンス代表理事 (下) 生きづらかった小学生時代/「鍵っ子でかわいそう」の言葉に大反発

母の「人生を楽しむ姿」が手本に

―― ご自身とご両親、似ているところはあると思いますか?

駒崎 母親とはそっくりだと思います。特に、空気を読まず、驚くほど大きなリスクを平気で取ってしまうところとか(笑)。母も僕と同じように多動傾向があって、危なっかしいんですよ。山登りが趣味なんですが、突然、難易度の高い山に1人で登ったりして……。でも、基本的にはいつも明るくて忙しない「下町のおかん」って感じで、いつも人生を楽しむ姿を見せてくれました。

―― 弱音は一切吐かないお母様だったのですか。

駒崎 いやいや、普通に家で愚痴を言ってましたよ。「今日は仕事がしんどかった」とか、「私ばっかりすごく大変!」とか。でも、愚痴を言うだけでなく、うれしいことがあったときには「今日は売り上げがすごくよかった」「お客さんが喜んでくれた」などと明るく話していたことをよく覚えています。

 僕にとって、母は人生を楽しむ身近な手本の一人ですし、僕の挑戦を応援してくれるサポーターでもあります。病児保育を始めたときの最初の保育スタッフとしても働いてくれました。10年ほど続けた後に「体にガタがきちゃったから」と仕事を離れましたが、今でもちょくちょく気にかけてくれるのは本当にありがたいですね。

(取材・文/宮本恵理子 写真/駒崎さん提供)

駒崎弘樹

駒崎弘樹

1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、「地域の力によって病児保育問題を解決し、子育てと仕事を両立できる社会をつくりたい」と考え、2004年にNPO法人フローレンスを設立。日本初の「共済型・訪問型」の病児保育サービスを首都圏で開始、共働きやひとり親の子育て家庭をサポートする。2010年からは待機児童問題の解決のため、空き住戸を使った「おうち保育園」を展開。「おうち保育園」モデルは、2015年度より「小規模認可保育所」として、政府の子ども子育て新制度において制度化され、全国に広がった。2014年には、これまで保育園に入れなかった医療的ケアのある子ども達を中心とした障害児を専門的に預かる「障害児保育園ヘレン」を東京都杉並区に開園。2015年4月から、医療的ケアのある障害児の家においてマンツーマンで保育を行う「障害児訪問保育アニー」をスタート。政策提言や担い手の育成を行うため、2012年、一般財団法人 日本病児保育協会、NPO法人 全国小規模保育協議会を設立、理事長に就任。2015年、全国医療的ケア児者支援協議会を設立、事務局長に。
 公職としては、2010年より内閣府政策調査員、内閣府「新しい公共」専門調査会推進委員、内閣官房「社会保障改革に関する集中検討会議」委員などを歴任。 現在、厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進委員会座長、内閣府「子ども・子育て会議」委員を務める。
 著書に『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』(英治出版)、『働き方革命』(ちくま新書)、『社会を変えるお金の使い方』(英治出版)等。翻訳書に「あなたには夢がある」(英治出版)。一男一女の父であり、子どもの誕生時にはそれぞれ2カ月の育児休暇を取得。

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