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親は子を自分の言いなりにしようとするから悩む

子育て・教育

親は子を自分の言いなりにしようとするから悩む

宮本哲也/人生で起こるマイナスをプラスに変える力を育むのに必要なこと

失敗していい、いつでも、何度でもやり直せる

 「今日から別の人間になる! 一生後悔しない人間になる!」と私が決断できたのは、「死にかけた」経験があることも関係しています。2歳になる直前、道を歩いていた母親と私の上に、鉄骨を積んだ三輪トラックが倒れ込んできて、その下敷きになりました。病院に駆け付けた父親は、意識のない血だらけの二人を見て、「もう助からないだろう……」と覚悟をしたくらいだといいます。

 今も右足の太ももにある大きな傷痕は、「2歳になる直前に死んでいてもおかしくなかった」証しで、物心がついた頃から「なぜこんな傷があるのか」と思うことも多々ありました。でも14歳の時に、事故は私にとって不幸な体験ではなく、貴重な体験だったと考えられるようになりました。「こうして死なずに生きているのだから、いくら失敗してもいいじゃないか。いつでも、何度でもやり直せる」と開き直ることができたのです。

 そんなふうに「すべてのマイナスをプラスに変える力」が持てたのは、親が私を絶対的に信頼し、見守ってくれたことも関係しているでしょう。が私の人生に口出しをすることなく、私自身が思うように生きてきたからこそ、養われた力なのです。

 親が子どものことで悩むのは、「自分の言いなりにしよう」と思うからです。どんな子どもも、「こういう生き物だから」と受け入れ、見守ること。それこそが、「マイナスをプラスに変える力」を育むと思います。

構成/山田真弓 イメージ写真/鈴木愛子

宮本哲也(みやもとてつや)

宮本哲也(みやもとてつや)

大阪府高槻市生まれ。高校を中退し大学入学資格検定(現・高等学校卒業程度認定試験)に合格し、早稲田大学第一文学部に進学。新聞配達、ファストフード、自動車工場などのバイトを経て、大学3年生で塾講師を始め、卒業後もいくつかの大手進学教室を経て、1993年、宮本算数教室を横浜で設立(現在は千代田区で開校)。無試験先着順の教室ながら、卒業生の80%を首都圏トップ中学校に進学させるとして有名に。『宮本算数教室の教材』シリーズを学研から、『強育ドリル』シリーズをディスカヴァー・トゥエンティワンから出版。また著書に『強育論』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『賢い小学生が解いてる 大人のための脳パズル』(池田書店)がある。 公式サイトはhttp://www.miyamoto-mathematics.com/、メールアドレスはmyamya@pb3.so-net.ne.jp

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