小島慶子「あなたはNOと言っていい」 子に伝えて

子育て・教育

小島慶子「あなたはNOと言っていい」 子に伝えて

性的嫌がらせや性虐待。学齢に達する前から子どもに「人権」について教えることが大事

 子どものしつけの基本は、世の中のルールをきちんと守る人間にすること。友達のものを横取りしたり、バカって言ったり、たたいたりしちゃいけないよ、と繰り返し教えますよね。でももう一つ、大事なことがあります。「あなたはNOと言ってもいい」と教えることです

 最近、「スクールセクハラ」という言葉が話題になりました。学校での教師による性的嫌がらせや性虐待、性暴力が問題視され、セクハラという身近な言葉で深刻な性暴力を矮小化するなという声が上がったのです。

 時代は変わったものです。かつてはその行為に名付けさえされていませんでした。先生だから仕方ない、と諦めていた子どもも多かったでしょう。でも、NOと言っていいのです。あなたは悪くないし、先生だから仕方がないなんて思わなくていい。

45歳にして、起こったことの本当の意味に気づいた

 2014年に共同通信記者・池谷孝司氏が書いた『スクールセクハラ』という本が出たときには、この問題はまだ今のように広く共有されていませんでした。そういうことが学校で起きているのは知っているけど、それが社会問題であるという認識には至っていなかったのです。名付けというのはとても大切で、このスクールセクハラという名称によって、ようやく問題が認識されたことには大きな意味があったと思います。

 池谷氏は2017年のインタビュー(ダイヤモンド・オンライン)の中で、スクールセクハラという呼称にすることで被害を訴え出やすくする効果もあると述べています。しかし考えてみれば、そもそもセクハラが「軽い言葉」だという認識こそ、問題がありますよね

 私も小6の時に男性教師の目の前で上半身裸で身体測定をさせられ、胸が小さいことを笑われたのが忘れられません。でも当時は「この先生が嫌い」という個人的な怒り以上のものになりませんでした。自分がされたことが人の尊厳を踏みにじる行為だと分からず、まして教師による性虐待を社会の問題として取り上げる動きはまだ身の回りにはなかったからです。

 あれは教師による性虐待だったのだと気がついたのは、2017年の#MeToo がきっかけでした。45歳にして気がついたのです。とても悔しかったし、ほっとする気持ちもありました。まだどこかで、先生に反抗的だった自分が悪かったんじゃないかと思っていたんですね。

お正月は西オーストラリア州の南端のアルバニーという町に行きました。ここはスターリング・レンジ国立公園内のブラフ・ノールという1000mほどの山。パース周辺には丘はあっても山はなく、どこまでも大地…なため、こんな風景が見られること自体がめちゃくちゃ珍しく、大興奮。大陸を襲っている熱波をよそに西南部は過ごしやすく、アルバニーでは夜は肌寒いくらいでした
「あなたにも他の人にも、大事にされる...
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