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日経DUAL

小島慶子 思い描いたキャリアとは違う世界に出合った

今できることをできる範囲で地道にやることが、未来につながる

 私の周りはなぜか今ベビーラッシュで、先日も立て続けに赤ちゃんと会ってきました。特別養子縁組で母親になった知人や、40代後半で父になり、会社と談判して育児のために1カ月の有休を取った友人、新生児育児でヘロヘロの若い父親も。以前は育児とキャリアの相克といえば女性だけのものでしたが、最近は両立を試みる(というか両立が必然の)男性も珍しくなく、男女共通の課題となりつつあります。

 子どもを持つ前は、これまでと同じように働けるのか?と心配したものですが、結論から言えば、どれほど支援制度が整っていても、子どもがいなかった頃と同じように働くことはできませんよね。とてつもなく要求の多い、何をするにも助けが必要な人と一緒に生活するようになるわけですから。 でも、それは必ずしも悪いことばかりではないと思います。少なくとも私は、子どもをもったことによって仕事の中身や働き方が変わらざるを得なくなり、それによって得たものが大きな財産になっています

出産後のキャリアについて楽観視していたけれど…

 29歳で、そろそろ子どもをと考えた時、先に出産していた同期の堀井美香アナ(DUALでも連載されていました)に聞いてみました。「ねえねえ、私も子ども欲しいんだけど、産んでも仕事来るかなあ」。すると彼女は「産む前と同じ仕事ではないけど、ちゃんと仕事は来るよ。楽しいよ。全然心配することないよ」と言ってくれました。実際、彼女は出産後もナレーションやニュースなど新たな分野で高く評価されていました。バラエティ番組で人気が急上昇していた最中に出産でキャリアを中断するのは勇気がいる決断だったと思いますが、長期的なキャリア戦略としては、より専門性の高い分野に切り替えるのは賢明な判断だと思いました

 なるほど、出産後もそれまでと同じように仕事をしようと思うから不安なのだな。状況が変わったら変わったなりにまた新しい仕事と出合えるなら、それも面白いかも!と新し物好きな私は堀井の言葉ですっかり安心して、30歳で出産。もう一人の同期の小川知子アナも20代で結婚し、長く仕事をするつもりで働いていたので、私は「堀井も小川も焦ってないし、これからは両立しながら普通に働ける時代だよね」と楽観的になることができました。腹の据わった同期に恵まれたのは、非常にラッキーだったと思います。

 しかし33歳で次男を出産して職場に復帰した時には、レギュラー番組がほとんどなく、特番の出演依頼もゼロで、毎日アナウンス部で電話取りをすることに。ある超人気男性アナには「小島さん、このさき仕事なんてないかもしれないのに、いつまで会社にいる気ですか」と言われました。今で言うところのマタハラです。

息子たちは16歳と13歳。長男は私よりはるかに背が高くなってしまいました。次男も会うたびに大きくなっていて、来年あたりには、私が一番小柄になってしまうかも
次ページ 電話取りをして過ごす日々、視野が広が...

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